代表挨拶

「行きたい」から「生きたい」へ

sakai_noburu
私の父は団塊の世代です。戦後豊かになっていく時代の中で、自ら様々な選択をして行く事を経験して育った世代です。仕事も遊びも謳歌しながら、日本の復興に大きく貢献して頂いた世代です。そんな時代を担った世代が、仕事や子育てを終え、第二の人生を歩みだす時代がもうそこまで来ています。あなたはあなたの両親に、どんな暮らしを送って欲しいですか?私は、最後の最後まで「ハジケ」て欲しいのです。残念なのは、そんな支援をしてくれる場所が非常に少ないという現実でした。「ならば、創ってしまえばいい」とそんな事を考え始めていました。

そんな折に、関連会社の株式会社ナウエルの代表取締役社長宮嶋敏郎氏より「新規事業を担当してほしい」と伝えられます。株式会社ナウエルとは、私が代表取締役副社長を務める冠婚葬祭互助会業を営む会社であり、その社是は「変化し続ける事が会社の財産である」です。社会と環境の変化に適応し、存続し続ける為の「変化」を探るよう、私は求められました。半年後、「行きたい」から「生きたい」へ、このコンセプトの元でサービスを提供できる総合福祉事業の展開が、私が行き着いた「今、求められている変化」でした。

2000年4月から施行された介護保険法によって、日本の介護福祉事業は、その事業所数に於いて飛躍的に成長しました。しかしながら介護保険法の第一章一条で求められている同法の目的は、介護を必要とする方々が「尊厳を保持し、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう」支援するという事です。その目的達成のために不可欠なのが「生きたい」と言う意思なのです。

人間は「歩けるから歩く」のではなく、「歩こうと思うから歩く」のである。この言葉は、弊社株式会社スマートライフで施設長を務める予定の理学療法士佐藤頼宣から聞いた言葉です。彼の言葉を借りれば、自立支援とは「したい」と言う意思を持ってもらう事ができれば、その役割をほぼ達成しているそうです。この「したい」と言う意思を醸成するために、私達は「役割」を提供し、そこから生まれる「生きがい」を持ち続けてもらおうと考えました。

『高齢者の役割と生きがいを創造する』生活支援モール米沢駅前、と言う弊社の計画する第一事業所は、楽しさの提供だけではなく、そこに行く事で「人生を謳歌したい」と思って頂けるサービス内容を準備して行きます。新たなコンセプトには困難がつきものでは有りますが、どうか私達の挑戦を見届けて頂ければ幸いです。

代表取締役 酒井登

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